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助成金は何でこんなにめんどくさいんだ!その正体と解決方法をご紹介

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「助成金を申請するために色々調べたけれど、結局分からなくなって諦めた」 「助成金申請はめんどくさいと聞いて、二の足を踏んでいる」 「いろいろとやってみたけど、助成金申請が進まず途方に暮れている」 そんな人も多いのではないでしょうか。 数ある助成金の中から1つを選ぶのは大変で、申請作業はもっと大変です。 そこでこの記事では、「めんどくさい」と感じてしまう要因を見極めて、一歩前に踏み出すための解決方法をご紹介します。 助成金はめんどくさいのではないか?と一歩踏み出せていない人や、踏み出した道が険しくなって抜け出せない人は、この記事をきっかけに進んでいただければ幸いです。

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1.助成金の何がそんなにめんどくさいの?

実際に助成金の申請・受給をすると、ひとつではなく複数の工程でめんどくさいと感じてしまう可能性があります。

助成金の流れは、大まかに分けると6つの工程がありますが、その工程のさまざまなところにめんどくさいポイントが隠れているため、どこかでめんどくさいと感じてしまったり、何度もめんどくさいと感じてしまったりしてしまいます。

以下で、助成金がめんどくさいと感じてしまう大きなポイントを、6つの工程に沿って具体的にご紹介します。

上記はあくまでも一例で、他にもめんどくさいと感じるポイントは多々あります。
 

例えば、

  • パンフレットを見ても専門用語が多く使われていて読みにくくてめんどくさい
  • 何度も申請窓口に行くのがめんどくさい

など、めんどくさいと感じる要素がいくつも隠れています。

 

実際、助成金について興味をもったのに、途中で調べることを辞めてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここからは、最初につまづく要素となる「助成金を選ぶ」と「助成金の窓口申請」について、めんどくさい理由をより詳しくご紹介していきます。

1.助成金を選ぶのがめんどくさい理由

助成金を選ぶことがめんどくさい理由としては、助成金の種類が多いことから、条件や取り組みなどを自社に当てはめるのが大変だからです。

助成金は、厚生労働省やハローワーク、地方自治体などの団体から出されており、その種類はかなりの数になります。

そのため、自分の会社に合いそうな助成金を探そうと思っても、助成金の種類によって対象になる条件や助成金額、支給対象となる取り組みが全て違うことから、見つけるのが大変になってくるのです。

助成金の支給までの道のりを考えると、最初にやるべきことは「助成金を選ぶこと」となりますが、数多くの助成金からその条件などを見極め、自社に合う1つを選ぶだけでも大変な作業となります。

2.窓口に行く作業がめんどくさい理由

申請書類を提出するために行く機会の少ない申請窓口を訪問することも、めんどくさいと感じる要因です。

助成金の申請は労働局で行う場合が多く、地方によってはハローワークが窓口になります。また就業規則を提出する場合は、労働基準監督署に提出する必要があります。
 

普段行く機会がない場所を調べ、なんとか辿り着いた後も、以下のようなめんどくさいポイントが引きおこる可能性が考えられます。

  • 時間帯によって混むので、専用駐車場に車を停められないこともある
  • 受付番号を取るのかそのまま窓口に行くのか、場所によってルールが違う
  • いつ呼ばれるかわからず、どのくらいの時間がかかるかも予測できないため、そのあとのスケジュールを組みづらい
     

このように、助成金申請のため窓口に行くのも、結構めんどくさいポイントがあるのです。

ただ、助成金を選ぶ作業や窓口に行く作業も手間がかかるものですが、助成金では「申請作業」が特にめんどくさいと感じやすいポイントです。その理由を以下で詳しく解説します。

2.助成金の申請作業が特にめんどくさいと感じる3つの理由

助成金がめんどくさいと感じる要素の中でも、特に感じるのが「申請作業」です。

申請作業には、めんどくさいと感じるポイントが多く、なおかつ複雑なため、他の作業よりも、よりめんどくささを感じてしまいやすいのです。

ただ、なぜ申請作業がめんどくさいのか、その理由を事前に知っておくことで対処できたり、心の準備ができたりしますよ。

そこでここからは、なぜ申請作業が特に面倒なのか、その理由を3つご紹介します。

1.申請書類をミスなく記入して完成させなければならないから

申請作業がめんどくさい理由としては、助成金の申請書を提出するとき、ひとつのミスも許されないことが挙げられます。

助成金の申請書類に記載ミスがひとつでもあると、受理してもらうことができず、再度の作成と提出が必要になってしまう可能性があるからです。

申請書に記入する数字や内容は、会社の決算書類や事業計画書などと見比べる必要があり、記載事項が適切かを確認しながら作成することは、労力を要するだけでなく、人為的なミスも発生させる可能性が大いにあるのです。

そのため、ミスのない書類を完成させなければいけない緊張感から、書類を作成することにめんどくささを強く感じてしまうのです。

2.申請に必要な書類が大量になることもあるから

申請に必要な書類を全て揃えることも、めんどくさい作業です。

必要な書類の数は、申請する助成金によって異なります。さらに所定の様式以外に、確認資料や添付資料、追加資料も必要になってくることがあります。

例えば、雇用調整助成金を申請するためには、以下の書類が必要となります。

 

<雇用調整助成金で雇用調整(休業)をする場合の計画申請時の提出書類例>

書類の種類

必要有無

様式第1号 - 休業等実施計画(変更)届

●毎回必要

様式第1号 - 雇用調整実施事業所の事業活動の状況に関する申出書

〇初回のみ

様式第1号 - 雇用調整実施事業所の雇用指標の状況に関する申出書

〇初回のみ

様式第1号 - 休業・教育訓練計画一覧表

*提出は任意

確認書類 - 休業協定書・教育訓練協定書

◎初回と失効時

確認書類 - 事業所の状況に関する書類

〇初回のみ

また、雇用調整助成金は支給申請の時にも、1回目と同程度の書類提出が必要になります。
 

<雇用調整助成金で雇用調整(休業)をする場合の「支給申請時」の提出書類例>

書類の種類

必要有無

様式第5号 - 支給申請書(休業等)

●毎回提出

様式第5号 - 助成額算定書

●毎回提出

様式第5号 - 休業・教育訓練実績一覧表及び所定外

労働等の実施状況に関する申出書

●毎回提出

 

共通要領様式第1号 - 支給要件確認申立書

●毎回提出

確認書類 - 労働・休日及び休業・教育訓練の実績に関する書類

●毎回提出

※記載書類は2024年10月31日時点の情報です。
支給要領が改定申請要綱改正される場合もあるため、申請の際は公式ホームページ等でご確認ください。

 参考:厚生労働省「雇用調整助成金」

 

上記の例のように必要な書類が複数あった場合、1つ用意し忘れてしまったり、添付書類が原本の複製でいいにも関わらず別途作成してしまったりなど、さまざまな要因での書類の作成ミス・記入ミスが起こる可能性が考えられます。

大量の申請用紙を漏れなく準備するのは、めんどくさい気持ちが強くなって途中で助成金申請を諦めてしまう要因につながってしまいます

3.事前準備と申請タイミングには配慮が必要になるから

申請する助成金によって、書類を提出するタイミングが違うことも、申請作業がめんどくさい要因のひとつです。

申請する助成金・補助金によって申請する回数が違います。多くは2回の申請が必要ですが、なかには3回以上も申請が必要になることもあります。そして申請のタイミングも助成金・補助金によって異なります。
 

「そう言っても、申請作業にそれほど大きな違いはないでしょう?」という気持ちをもたれるかもしれませんが、ぜひ以下の支給までの流れを比べてみてください。違いがよく分かります。

一部ですが、各助成金の支給までの流れを表にまとめてみました。

 

多くの助成金では、「計画申請」と「支給申請」の2回申請が必要になります。

計画申請は、「計画書の提出」「計画届提出」と書かれている場合もあり、計画書は事前に立案する必要があるため、事前準備にもある程度の時間がかかります。

支給申請は、提出期限が定められていることが多くあり、支給の申請期間内に申請できない場合は対象外になってしまい、助成金を受給できなくなることもあります。

申請する助成金を選んだ後は必ず、「申請が必要な回数」「受給までの流れ」の2つを最初に確認するようにしましょう。

3.費用をかけず!自分の手で助成金のめんどくさいを解消する方法

助成金の申請には多くの書類を用意し、面倒な手続きを進める必要があります。

それらの手続きを自社だけで進める場合はめんどくさい部分も多いですが、以下のようなメリットもあります。

  • 専門家に依頼しないことで費用コストを抑えられる
  • 自社で既に定めている制度や規定について理解が深まる

 

そこでここからは、めんどくさい部分を自社のリソースだけで解消する方法を下記にご紹介します。

1.「助成金を選ぶのがめんどくさい」を解消する

選ぶめんどうを解消するためには、以下の3つの方法があります。

  1. 主体団体を絞ってから助成金・補助金を探す
  2. 補助金・助成金等の検索サービスを利用する
  3. 商工会議所や商工会での経営相談サービスを利用する
     

それぞれ紹介していきます。

1.主体団体を絞ってから助成金・補助金を探す

「選ぶのが面倒」を解消する方法として、ある程度の知識を付けてから、ジャンルや主体団体を絞って探す方法があります。

例えば

  • 設備投資が出来る助成金・補助金を探したい→経済産業省の補助金
  • 雇用関係の助成金・補助金を探したい→厚生労働省の助成金

など、助成金・補助金の制度からではなく、用意している団体から辿っていくと、自社にマッチした制度と出会える確率が上がり、気になることがあれば直ぐに相談することも可能です。

2.補助金・助成金等の検索サービスを利用する

助成金・補助金の検索サービスを利用して、自社に合う条件を打ち込んで探す方法があります。

「エアコン導入」「PC設備の投資」「正社員の転換」などの希望するキーワードを打込むことによって、適切な制度を探すことができます。

ただし、検索を利用するのに、会員登録が必要なサイトもあります。

3.商工会議所や商工会での経営相談サービスを利用する

商工会議所や商工会で用意している経営相談などのサポートを利用することで、自社に合う助成金・補助金を探してくれることがあります。

制度によっては補助金の申請窓口が商工会議所や商工会であることも多いので、担当者に相談してみるといいでしょう。

2.「窓口に行くのがめんどくさい」を解消する

助成金等を申請する際、窓口に行かずに申請ができるかを確認し、可能なものから優先的に申請することで窓口に行くめんどくささを解消することができます。

窓口に行かずに書類を提出する方法としては、次の解決方法があります。

  • 郵送で書類を提出する。(多くで認められている方法です)
  • 電子申請を行う。

なかには、電子申請しか認めない補助金制度もあります。

電子申請はg-BizのIDが必要になります。g-Bizは補助金等の電子申請も含めて様々な行政サービスにアクセスが可能となるため、事前に取得しておくといいでしょう。

厚生労働省で用意している助成金の電子申請については、「雇用関係助成金ポータル」で確認することができます。

参考:厚生労働省「雇用関係助成金ポータル」

3.「大量に書類を作成するのがめんどくさい」を解消する

大量の書類を作成するには、作業を分担することで、解決することができます。

助成金の申請書は、ひとつのミスも許されず、2回目の書類提出などのタイミングを間違うと不支給となってしまうので、書類の作成や提出には慎重に進める必要があり、時間などのコストが割かれてしまいます。

そこで、会社の代表者と総務担当者など、複数の社員で作業を分担することで、めんどうを分散させる方法があります。

複数人で担当すると記入する手間も分けられ、複数の目でチェックすればそれだけミスは減らせます。

また、提出のタイミングについては社内のスケジュールで管理するしたり、カレンダーなどに記録したりすることで、見逃すリスクも分散することができます。

 

ここでは、お金をかけずに自分たちの手で助成金・補助金を探して申請まで実施する方法をご紹介してきました。

しかし、これらの方法は確かに費用はかかりませんが、時間的コストは割かれます。次では、専門家などに依頼する方法をご紹介していきます。

4.自分で申請やってやれないことはない…でも任せるのが安心

助成金の専門家である社会保険労務士に、申請代行を依頼することでめんどくさい手間をなくすことができ、安心して申請を進めることができます。

自社ではどうしても解決できない部分や、めんどくさい部分、どれくらいの工数が割かれるか読み切れないことも多いです。

そのため「出来るところまでやってみたけど、結局、最初から依頼したほうが、他の業務を進められた」という結果にも成りかねません。

社会保険労務士は、何度も管轄窓口に足を運んで担当者とやりとりを重ね、制度が改正されるなどの最新情報も日々収集しています。そのため、申請代行を依頼することで、従業員の作業量や時間を大幅に削減し、受給の可能性をより高くすることができます。

ただし、申請代行を依頼するにしても、社労士に丸投げできるわけではないと考えるべきです。会社の将来を左右する大事な内容を決めることもあるので、専門家と一緒に作り上げるという気持ちも必要です。

最小限のコストと最低限の手間で始めるなら「社長の顧問」

社長の顧問は、自分で申請しコストを抑えつつ、専任サポーターから支援を受けられる助成金・補助金支援サービスです。

社長の顧問では、月額3,300円(税込)と比較的安価な設定で、豊富な知識をもつコンシェルジュが専任で担当させていただき、会員企業様で活用できそうな助成金・補助金を探し、提案させていただいています。

また、次のようなサービスも用意しています。

  • 豊富な助成金・補助金情報を細かく検索できるサービス
  • 必要な書類や申請手順の説明など、助成金申請準備までのサポート
  • 社労士・弁護士のマッチングサービス

 

社労士に個別依頼する場合、相談料や着手金、成功報酬など依頼することで何かしら料金がかかってきます。

その点、社長の顧問は月額費用以外の追加料金はかかりません。

専門家が必要となった場合には、単発で依頼できる専門家をマッチングも可能です(※専門家への相談は別途費用がかかります)。

 

助成金の申請で面倒に感じる部分を解消させ、コストを抑えつつ、助成金を申請するためのサポートをします。

ぜひ一度、ホームページをご覧ください。

参考:社長の顧問公式サイトをみてみる

5.助成金活用で、会社の課題解決に近づく!

企業は会社経営の理想と現実のギャップを埋めるため、日々の業務に向き合っています。

その課題や悩みは多岐にわたりますが、例えば雇用関係について、今までこんな風に思ったことはありませんか?

 

こんな願望があったとしたら、

この助成金が使えるかも?

1

一生懸命働いてくれるアルバイト・パートを

正社員にしたい

キャリアアップ助成金

(正社員化コース)

2

頑張ってくれている社員に

少ないけれど、ボーナスを払ってあげたい

キャリアアップ助成金

(賞与・退職金制度導入コース)

3

出産を控えた従業員に育児休業をとってもらい

落ち着いたら仕事に復帰してもらいたい

両立支援等助成金

(育児休業等支援コース)

4

離職は残念だけど、彼の再就職を応援したい

早期再就職支援等助成金

(再就職支援コース)

5

積極的にセミナー参加するような勉強熱心な社員を、

もっと動きやすくしてあげたい

人材開発支援助成金

(人材育成支援コース)

6

60歳が定年だったけど、従業員にこれからも

働いてほしいから定年を引き上げたい

65歳超雇用推進助成金

(65歳超継続雇用促進コース)

上記で紹介している企業側の願望に対して、条件などが合えば申請することができる助成金をご紹介しています。

「自社をこうしていきたい!」という願望が浮かんでいたら、助成金の種類の多さというデメリットが選択肢が増えるというメリットに代わり、助成金によって、会社の願望を叶えるチャンスが得られます。

6.「めんどくさい」の先に待つ恩恵は大きい

助成金の種類によって流れは変わりますが、大まかに分けると、「選ぶ」「書類準備」「計画申請」「実施」「支給申請」「受給」と6つになります。

最初の「選ぶ」につまづくケースが多く見受けられますが、本当に大変な作業はその次に登場する「計画申請」と「支給申請」の2回の申請作業です。

そして、その申請作業がめんどくさい理由として

  • ミスや記入漏れが許されないから確認作業が大変
  • 内容によっては大量に書類を用意しなければいけないので作成が大変
  • 書類提出のタイミングが難しいから把握するのが大変

これらの3つの理由を紹介してきました。

しかし、助成金が無事に受給できれば、それは返済不要の収益となり、事業の運転資金にすることも含めて以下のような使い道があります。

  • 「ノートPCじゃなくて新しいデスクトップPCでデータの管理をしたい。」と、以前からスタッフに言われていたので、買い替えてあげたい
  • 夏場の暑い日が続き、数台の扇風機を何台も置いて工夫してきたけど、さすがに我慢の限界が近づいてきた。エアコンを導入して働きやすい職場にしてあげたい
  • 助成金を活用して正社員の数を増やす予定だけど、今後の人件費が正直怖い。いまは貯めておき、増えるかもしれない人件費の補填にとっておこう

 

ただそれ以上に、助成金申請のために定めた新しい計画や制度を活用することで、職場環境の改善が進みます。それは従業員の満足度向上につながり、優秀な人材の確保につながり、会社の魅力が向上していく連鎖の可能性を秘めています。

めんどくさいを乗り越えた先に、企業が思い描いていた理想の会社経営に近づけるはずです。まずは一歩「めんどくさい」を踏み越えて、前に向かいましょう。

この記事を監修した人

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東京都社会保険労務士会所属、特定社会保険労務士、愛媛大学卒業。一般企業でIPO等に携わった後、社会保険労務士に転身。 現在は社会保険労務士法人ベスト・パートナーズで労務相談や助成金の申請等に携わる傍ら、人事労務に関する記事の監修を多数行っています。

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